石川県警の巡査が捜査資料を悪用して、女性に私的な電話

石川県警は2011年1月31日、松任署刑事1課の巡査(20代)が、担当した窃盗事件の捜査資料を利用して、2010年9月、窃盗事件の被害者女性に私的に連絡を取るなどしていたことを明らかにした。石川県警は、県個人情報保護条例違反の被疑事実で巡査を調べ、近く書類送検する。
女性は2010年7月、県内の駐車場で車上荒らしに遭い、県警に被害を届け、巡査が女性の調書作成などを担当した。その後、巡査は、女性のアルバイト先にまで出向いて、女性を食事に誘ったり、電話番号を尋ねたりしたが、女性は断った。さらに、巡査は捜査書類に記載されていた女性の携帯電話番号を見て電話をかけ、女性に私的な連絡を取るなどした。
巡査の行動に不信感を持った女性が県警を訪れて相談したことで、事件が発覚した。女性は巡査の行動への不満をあらわにしていたという。しかし、県警は「証拠隠滅の恐れがないため」などとして逮捕を見送り、任意捜査にとどめるという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110131-OYT1T00049.htm
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20110131-731359.html
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001102010003

石川県警は2011年2月3日、県個人情報保護条例違反の被疑事実で、松任署刑事1課の巡査(20代)を金沢地検書類送検するとともに、懲戒処分(戒告)とした。

http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001102050005
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/02/05/kiji/K20110205000187140.html
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20110206ddlk17010337000c.html

金沢地検は2011年4月1日、石川県個人情報保護条例違反で書類送検された巡査(30)を同年3月31日付で不起訴処分(嫌疑不十分)にしたと発表した。
石川県警関係者によると、巡査は松任署刑事1課に所属していた2010年9月、窃盗事件の捜査書類に記載されていた携帯電話番号を見て被害女性に私的な電話をかける等職務上知り得た情報を不正な目的で利用した疑いで、2011年2月3日、地検に書類送検されていた。
地検は不起訴とした理由について、「巡査が見た文書が条例が定める個人情報に当たるかどうか疑いが残る」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20110401-OYT8T00959.htm