京都府警の巡査部長がスピード違反、同僚署員らがもみ消し

京都府警は2011年2月26日、東山署交通課の巡査部長(50代)が2010年9月24日午後、自家用車で帰宅途中に京都市東山区国道1号で約15キロ超過のスピード違反を行い、秋の全国交通安全運動期間で取締中の東山署交通課の同僚警察官に止められたが、同僚だったことから反則切符を切られず見逃された疑いがあることを明らかにした。
スピード違反をした巡査部長や、当時の現場責任者だった巡査部長(40代)は、事実を認めているという。府警は複数の署員が関与した可能性があるとみて、犯人隠避などの被疑事実で捜査している。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110226/crm11022611220005-n1.htm
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110226000073
http://www.asahi.com/national/update/0226/OSK201102260045.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110226-OYT1T00381.htm
http://mainichi.jp/select/today/news/20110226k0000e040059000c.html

京都府警は2011年6月2日、犯人隠避の被疑事実で八幡署の警部補(犯行当時は巡査部長)(47)と亀岡署の巡査長(41)を書類送検するとともに、警部補を停職3ヶ月、巡査長を減給100分の10(3ヶ月)の懲戒処分とした。
また、犯人隠避を黙認したり、上司に報告しなかったとして、向日町署の巡査部長(46)を本部長訓戒、東山署の警部補(35)を所属長注意とした。
八幡署の警部補と亀岡署の巡査長らは、東山署交通課に所属していた2010年9月24日午後6時半頃、京都市東山区国道1号で秋の全国交通安全運動期間の交通違反取締りを行っていたところ、原付きバイクに乗った東山署交通課(現・福知山署)の巡査部長(54)を制限速度15キロ超過のスピード違反で停車させたにもかかわらず、反則切符を切らず、そのまま通した疑い。
取締りは東山署交通課員5人で行っており、うち1人が異議を唱えたが受け入れられなかったという。2011年2月に府警に匿名の電話があり、発覚した。
八幡署の警部補と亀岡署の巡査長は容疑を認め、「交通課の先輩で、事案も軽微だったことなどから、見逃すことを判断した」と説明。巡査部長は「後輩だったので見逃してくれると期待していた」と話しているという。
府警は、巡査部長も懲戒処分(停職1ヶ月)とした。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110603/kyt11060302050002-n1.htm
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20110602-784795.html
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011060200811
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20110603ddlk26040572000c.html
http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20110603000010

京都区検は2011年6月29日までに、犯人隠避の罪で、八幡署の警部補(47)と亀岡署の巡査長(42)を略式起訴した。京都簡裁はそれぞれ罰金20万円と10万円の略式命令を出した。
起訴状では、警部補らは東山署交通課に勤務していた2010年9月24日、京都市東山区で取り締まり中に、制限速度を15キロ超えて走っていた同課の巡査部長(54)のバイクを停止させたが、交通違反切符を切らずに立ち去らせたとしている。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110629/crm11062913530021-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110630/kyt11063002140002-n1.htm