警視庁の警部補が部下を殴打する傷害

警視庁は2011年5月13日、部下を殴って骨折させたり、飲食代の支払いを強要したりするなどのパワハラを繰り返したとして、第5方面交通機動隊小隊長の警部補(46)を懲戒処分(停職3ヶ月)とした。
刑事事件としての立件は、殴られた部下が望まなかったとして見送られた。
警部補は2009年3月、30代の巡査長を乗車用ヘルメットで殴打して右手薬指を骨折させた。また、同年8月から11月にかけて、20代の巡査長に野球の硬球を数回投げ付けて太ももに打撲を負わせたり、宴会後に酔って平手打ちしたり、ラーメン店で2回にわたり支払いを強要するなどした。
警部補は日ごろから粗野な言動が目立っていたという。警部補は「悪ふざけだったが、指導の範囲を越え大変反省している」と話しているという。
30代の巡査長の骨折の報告を受けた当時の中隊長(現・装備課)の警部(46)は、「巡査長本人の過失で骨折した」と交通機動隊長に虚偽報告をするよう指示していた。
また、現中隊長の警部(45)も、20代の巡査長への暴行を「指導の範囲」と黙認していた。
2010年6月に別の隊員から幹部に報告があり、発覚した。
警視庁は、虚偽報告を指示した当時の中隊長の警部(46)を懲戒処分(減給1ヶ月(100分の10))、現中隊長の警部(45)を懲戒処分(戒告)とした。

http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011051301000984.html
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011051300788
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110513/crm11051317170018-n1.htm
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110514k0000m040158000c.html