大阪府警の巡査部長が府警の内部情報を暴力団関係者に漏洩して、多額の現金を受領
大阪府警は、西淀川署刑事課暴力犯係主任の巡査部長（39）が、暴力団関係者である不動産会社（解散）の元役員（41）と数年前から親密に付き合い、多額の現金を受け取っていた疑いがあることを明らかにした。府警は、巡査部長が府警の内部情報をこの暴力団関係者に伝え、謝礼を受け取っていた疑いがあるとみて、地方公務員法（守秘義務）違反や贈収賄の疑いで捜査している。
府警によると、巡査部長は現在、西淀川署刑事課の暴力犯係に所属し、主に暴力団が絡む事件の捜査を担当している。巡査部長は、約10年前には府警暴力団対策課（現在は捜査4課暴力団対策室）に所属し、その後、吹田署刑事課などでの勤務を経て、現在は西淀川署刑事課で暴力犯係主任を務めるなど、これまで主に暴力団関連の捜査を担当してきた。
巡査部長と暴力団関係者の付き合いは数年前から続き、府警が巡査部長から任意で事情を聴いたところ、数百万円の現金を暴力団関係者から受け取っていたことを認めたという。
府警捜査4課は2011年5月、住宅ローンに関する詐欺容疑でこの暴力団関係者を逮捕したが、同年6月21日に不起訴処分となっている。府警がこの捜査の過程で暴力団関係者が役員を務めていた不動産会社を捜索した際に、暴力団関係者が暴力団事件を担当する府警捜査員の名簿・住所録などを持っていたことがわかり、さらに巡査部長への金品の授受の情報があったため、府警捜査2課が捜査していた。
http://www.asahi.com/national/update/0623/OSK201106220184.html
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110623k0000m040163000c.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110623/crm11062314400026-n1.htm
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E1E2E0E18DE0E1E2E4E0E2E3E39191E2E2E2E2
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110623-OYT1T00130.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110623-OYT1T00736.htm
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011062301000089.html
大阪府警は2011年10月27日、暴力団関係者に警察情報を漏えいし、現金数百万円を受け取ったほか、不倫相手の女性の再就職をあっせんしてもらうなどしたとして、西淀川署地域課の巡査部長（40）を懲戒免職とした。
2010年末、巡査部長が情報を漏らしているとの情報が寄せられ発覚した。受け取った現金などは情報提供の謝礼だった疑いがあるとして、府警捜査2課は地方公務員法（守秘義務）違反や収賄容疑を視野に捜査している。
府警によると、巡査部長は2007年1月から2011年5月、暴力団関係者の元不動産会社社長（41）の部下の男性（40）から車の所有者情報を求められ、勤務していた吹田署や西淀川署で十数台の警察車両を照会したという。元社長は違法風俗店を経営しており、部下の男性を通じて照会結果を知ったとみられる。
巡査部長の口座には2006年8月から2008年2月、20回にわたって数百万円の入金があった。元社長側から受領したとみられ、オーダーメードのスーツ2着（約10万円相当）も提供されていたという。
また、巡査部長の不倫相手の30代女性の再就職あっせんを元社長に依頼し、関連するイベント会社に2007年1月から同年6月まで勤務させ、約80万円の給料を払わせていた。同年8月と2008年3月には、元社長が計1,150万円の融資を受ける際、連帯保証人になったという。
巡査部長は大阪府内の高校を卒業後、1992年に採用され、府警暴力団対策課（現・捜査4課暴力団対策室）や吹田署などを経て、2007年10月から西淀川署に所属。元役員とは吹田署時代の2006年に、暴力団が絡んだ傷害事件の捜査を通じて知り合い、交際が始まったという。巡査部長は問題が表面化した2011年6月、西淀川署刑事課から地域課に配置換えになっていた。
元社長は、約5年前まで指定暴力団山口組系組織に所属。違法風俗店を経営しており、店周辺に警察車両がいないか確認するため情報を求めたとみられる。元社長は現在、所在不明という。http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011102700624
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011102701000612.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111027/crm11102722460026-n1.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111027-OYT1T00876.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111027/crm11102722470027-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111027/crm11102722470027-n2.htm
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201110280029.html
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20111028-OYO1T00399.htm
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111028k0000e040026000c.html
大阪府警は2011年11月9日、地方公務員法（守秘義務）違反と携帯電話不正利用防止法違反の被疑事実で西淀川署の元巡査部長（40）を逮捕した。
元巡査部長は同年5月、暴力団関係者である元不動産会社役員（41）らから依頼され、捜査車両1台の情報を同署の端末で調べて、捜査車両であるとの情報を漏らした疑い。また、同年4月、別の自営業男性（40代）に他人名義の携帯電話のSIMカード1枚を譲り渡した疑い。
元巡査部長は「漏洩の件は何も話したくない」と供述しているが、携帯電話不正利用防止法違反容疑は認めているという。
府警は同年10月27日、暴力団関係者から現金数百万円を受け取ったなどとして元巡査部長を懲戒免職にしており、今後、収賄容疑での立件も視野に捜査を進める方針。元巡査部長は金品の授受を当初認めていたが、現在は否定しているという。
府警は、元役員（41）ら2人についても地方公務員法違反（唆し）容疑で逮捕状を取り、行方を追っている。
また、元巡査部長が他人名義の「飛ばし携帯」と呼ばれる電話を不正に入手し、同僚だった警察官を含む複数の知人に譲り渡していた疑いのあることが府警への取材でわかった。同僚は受け取りを認めており、府警はこの警察官を携帯電話不正利用防止法違反容疑で書類送検し、処分する方針。http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111110-OYT1T00313.htm
http://www.asahi.com/national/update/1110/OSK201111100058.html
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201111100129.html
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111110k0000e040065000c.html
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011111000173
大阪府警は2011年11月30日、収賄などの被疑事実で西淀川署の元巡査部長（40）を追送検したと発表した。
元巡査部長は、元不動産会社役員で暴力団関係者の男（42）（地方公務員法違反容疑で指名手配）に捜査車両や犯歴などの情報を漏らした謝礼として、2007年1〜2月、10万円やスーツ2着（計約9万円相当）を受領した疑い。元巡査部長は収賄容疑を否認し、「スーツ代は支払った。現金授受は言いたくない」と供述しているという。
大阪地検は2011年11月30日、収賄の被疑事実と地方公務員法（守秘義務）違反の被疑事実について元巡査部長を処分保留とした。
大阪区検は同日、元巡査部長が知人と同僚警察官に他人名義の携帯電話を譲り渡した携帯電話不正利用防止法違反罪で略式起訴し、元巡査部長は大阪簡裁から罰金40万円の略式命令を受けた。
起訴状によると、元巡査部長は2009年3月と2011年2月、他人名義の携帯電話や携帯電話用ＩＣチップを部下の巡査部長（35）と、自営業者の友人（40）にそれぞれ譲り渡したとされる。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011113001111
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20111201-OYO1T00436.htm
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201112010023.html
