栃木県警の巡査長が警察の保有情報を利用して嫌がらせ電話

栃木県警は2011年9月15日、県個人情報保護条例違反の被疑事実で宇都宮南署地域課の巡査長(51)を書類送検するとともに、懲戒処分(減給100分の10(6ヶ月))とした。巡査長は同日、辞職した。
巡査長は同年6月上旬から同年7月上旬頃、車の保管場所等を照会する同署の共用パソコンを使い、元夫の知人女性の住所や電話番号などを調べた疑い。
県警によると、巡査長は県警の男性警察官と離婚し、その後、元夫の知人女性に無言電話などの嫌がらせ電話を数十回かけたという。同年7月に知人女性から相談を受けた元夫が上司に申告し発覚。巡査長は「離婚のうっぷんを晴らすためにやった」と供述しているという。
巡査長は、元夫の自宅近くで目撃した女性の乗用車のナンバーをもとに、同署の上司や同僚のIDやパスワードを使用して、女性の住所や電話番号などを照会していたという。内規では、パスワードを他人に教えたり見られたりしないよう定められているが、同署では、巡査長と上司、同僚の3人の間でお互いのIDやパスワードなどが共用されていた。

http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20110916ddlk09040206000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110916-OYT1T00042.htm
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/09/15/kiji/K20110915001631200.html
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011091500885
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20110915/610988

宇都宮区検は2011年11月15日、栃木県個人情報保護条例違反罪で宇都宮南署地域課の元巡査長(51)を略式起訴した。
起訴状などによると、元巡査長は業務で使用する同署のコンピューターで県警の情報管理システムに接続、免許照会などで元夫の交際女性の住所や電話番号、氏名などの個人情報を不正に入手し、同年6月30日から7月5日までの間、女性方に60回にわたり電話をかけて録音を残すなどした、とされる。
県警の調べに「離婚の鬱憤を晴らすためにやった」などと供述していたという。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20111118/662682

宇都宮簡裁は2011年11月22日、県個人情報保護条例違反罪で略式起訴された宇都宮南署地域課の元巡査長(51)に対し、罰金30万円の略式命令を出した。
起訴状などによると、元巡査長は業務で使用していた同署の共用パソコンで免許照会し、元夫の交際女性の電話番号を不正に入手。交際をやめさせようと、同年6月30日から同年7月5日にかけて、女性に60回にわたり電話をかけたとしている。

http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20111126ddlk09040124000c.html