大阪府警の巡査長が交通事故の相手に現金20万円を渡し、事故不申告

大阪府警は2011年6月17日、道路交通法違反(事故不申告)の被疑事実で捜査3課の巡査長(33)を事情聴取していることを明らかにした。
巡査長は同年5月19日午前0時50分頃、窃盗事件の内偵捜査のため、貝塚市府道でレンタカーを1人で運転中、同市麻生中の交差点で、男子大学生の運転するバイクと接触する事故を起こしたした。
巡査長はバイクと衝突した直後、ミラーで相手の男性が転倒したことを確認したが、停止せず、約240メートル先のコンビニエンスストア駐車場でUターンして現場に戻った。巡査長は大学生に身分を明かした上で、別のコンビニで現金20万円を引き出して渡し、現場を離れた。巡査長は警察に事故を通報していなかったが、大学生が約1時間半後に貝塚署を訪れて事故が発覚した。
巡査長は「気が動転してそのまま走ってしまった。逃げるつもりはなかった」と供述し、現金の趣旨を「バイクと大学生が持っていたギターの修理費用」と説明しているという。
この事故をめぐっては、同じ捜査3課に所属する巡査部長が「この件はタブーで絶対秘密」と書いたメールを同僚に送ろうとして、誤って一般人に送っていたことも分かっている。

http://mainichi.jp/select/today/news/20110617k0000e040051000c.html
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011061701000283.html
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110617/t10013589281000.html
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210617012.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110617-OYT1T00456.htm
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201106170019.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110617/crm11061710220004-n1.htm

大阪府警は2011年8月2日、道交法違反(事故不申告、安全運転義務違反)の被疑事実で捜査3課の巡査長(33)を書類送検するとともに、所属長訓戒とした。
巡査長は同年5月19日、大阪府貝塚市の交差点でバイクの男性をはねる事故を起こしたにも関らず、警察に届けなかった疑い。
府警は、巡査長が一時現場を立ち去ったものの、自主的に現場に戻って氏名等を被害者に伝えており、示談が成立しているとして、懲戒処分は見送った。府警は送検に際して、検察側に起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
巡査長は「捜査が中断することを懸念した。相手にけががなく、その場で小さくまとめるつもりだった」と説明しており、現金の趣旨について事故もみ消しの意図を否定し、被害者のギター等の修理代と話しているという。
また、府警は、この事故の問題を同僚に知らせようとし、メールを一般の人に誤送信した捜査3課の巡査部長(35)を警務部長注意とした。

http://www.sankei-kansai.com/2011/08/03/20110803-056089.php
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201108030037.html