福島県警の巡査長が28回にわたりパトカー用と偽ってガソリンを給油

福島県警は2011年7月29日、詐欺の被疑事実で猪苗代署の巡査長(44)を福島地検書類送検するとともに、懲戒処分(停職6ヶ月)とした。巡査長は同日付で依願退職した。
巡査長は、同署の地域交通課に所属していた2010年2月から同年11月にかけて、猪苗代町のガソリンスタンドで28回にわたり、パトカーへ給油する際、「予備燃料だ」と店員に告げ、20リットル用の携行タンクにガソリンを給油させて、計560リットル(約7万6,000円分)を自家用車に移した疑い。
県警はこのうち、同年5月の1回分(ガソリン20リットル(2,680円相当))についてのみ書類送検した。
給油したことになっているパトカーのガソリンの減りが早いことに気付いた猪苗代署警務課会計係の調査で発覚した。
巡査長は、「ガソリンの値段が上がり、節約したかった」と話しているという。
http://www.47news.jp/CN/201107/CN2011072901000806.html
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011072900870
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110729/fks11072921500005-n1.htm
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20110730ddlk07040197000c.html

福島地検は2011年9月2日、猪苗代署の元巡査を不起訴処分(起訴猶予)とした。地検は「ガソリン代を弁済していることや社会的制裁を受けていること、犯行後に反省していることなどを踏まえた」としている。
巡査長は同署地域交通課員だった2010年5月5日の勤務中、県警と契約している猪苗代町の給油所で、公務に使うかのように装ってガソリン20リットル(2,680円相当)を入れさせ、自分で使った疑いで書類送検されていた。巡査長は送検容疑も含め、同年2月から同年11月の間に同じ給油所から計28回にわたり、計560リットル(7万6千円相当)をだましとっていた。巡査長は「節約のためにやった」と容疑を認め、依願退職した。ガソリンは私有車に入れて使っており、全額弁済したという。

http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001109030002
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20110903ddlk07040175000c.html
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201109031