栃木県警の巡査長が未解決事件の証拠品330点を隠す

栃木県警は2011年8月1日、虚偽公文書作成・同行使と証拠隠滅の被疑事実で、県警捜査1課の巡査長（30）を書類送検するとともに、懲戒処分（減給100分の10（6ヶ月））とした。巡査長は同日付で依願退職した。
巡査長は前任の真岡署刑事課で、2009年2月中旬から2011年3月中旬にかけて、時効成立前の未解決事件41件について証拠物件保存簿に虚偽の記載をして検察庁に送ったように装うとともに、うち36件の証拠品計約330点を同署内の証拠品保管庫から持ち出して、署内の別の倉庫などに隠した疑い。
証拠品は、ドライバーやたばこの吸い殻など、窃盗事件や建造物侵入事件などの被疑者の遺留品だった。県警では、未解決事件の場合、時効成立約3ヶ月前までに証拠品を宇都宮地検に送ることになっており、その際、証拠物件保存簿に証拠を送った旨を記録するという。
巡査長が同年3月22日付けで同署から捜査1課に異動した直後、後任の署員が未送致だった証拠品を送致しようとして発覚した。巡査長は捜査1課に異動する際、隠匿していた大半の証拠品をゴミ袋2袋に入れて署内のゴミ置き場に置いていき、回収直前だったという。
巡査長は「事件で忙しく、いいかげんにやっていた」と話しているという。
県警は「未解決事件のため捜査に支障はない」としている。

http://www.47news.jp/CN/201108/CN2011080101001034.html
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