北海道警の警部補が自宅に200点の捜査資料を放置したまま、失踪

北海道警は2011年9月1日、捜査資料や未処理の被害届を官舎に放置したまま失踪したとして、札幌豊平署の警部補(39)を懲戒免職とした。
資料類を持ち帰った行為は公用文書毀棄容疑にあたる可能性もあり、事情を聞くため、道警は警部補の行方を捜している。官舎には「仕事の不始末で迷惑をかけた」などと書き置きがあり、現金自動預け払い機の操作などから、警部補は同年8月に関西方面にいたことが確認されているという。
道警によると、警部補は2009年4月に小樽署から札幌豊平署に異動して、小樽市の官舎から転居したが、私物の段ボールを室内に放置していた。再三の引き取り要求に応じなかったため、道警が2011年7月下旬に調べたところ、残されていた荷物の中から捜査資料類が見つかった。道警監察官室が事情を聞こうとしたところ、警部補は同年7月25日から無断欠勤し、行方不明になった。その後、現在住む札幌市内の官舎からも捜査資料が見つかったという。
これらの資料類は1997年〜2008年頃に警部補が取り扱った窃盗や道交法違反など約30件の捜査報告書や被害届などで計約200点に上り、段ボール箱に入っていた。いずれも未処理事件で、十数件は時効になっているという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110901-OYT1T01015.htm
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110902ddlk01040287000c.html
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/315700.html

北海道警が2011年9月1日に懲戒免職とした札幌豊平署の元警部補(39)が、奈良市の運動公園の側溝の中で死亡していたことが道警などへの取材でわかった。
遺体に目立った外傷はないもののやせ細って、「私が死んでも事件や事故ではありません」などと書かれたメモが見つかり、奈良署は自殺の可能性もあるとみて調べている。
遺体は同年10月27日午前8時35分頃、奈良市法蓮町のテニスコート脇の側溝内で見つかった。半袖にジーパン姿で、バッグ内の財布に健康保険証と現金2円が入っていた。死因は凍死だという。
道警は同年7月、小樽市や札幌市で元警部補が住んでいた官舎から、元警部補が1997年から2008年にかけて担当した窃盗など約30件の事件報告書や被害届など未処理の捜査書類約200点を発見。事情を聞こうとしたところ元警部補が無断欠勤したため、道警は懲戒免職とした。元警部補は京都府にいたことが確認された後、行方不明になっていた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20111031-OYT8T00029.htm
http://www.news24.jp/nnn/news881895.html
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011103101000830.html
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/329003.html