愛知県警の巡査長が公用文書毀棄

愛知県警刈谷署交通課の巡査長(30代)が、同署地域課で勤務していた2008年までの数年間にわたり、被害届などの捜査書類を処理せずに放置していた疑いのあることが2011年10月22日、分かった。県警は、処理しきれない書類を隠そうとしたとみており、懲戒処分を検討するとともに、公用文書毀棄の疑いもあるとみて調べている。
県警によると、巡査長は地域課で交番勤務していた当時、机の引き出しなどに被害届などの捜査書類を未処理のまま放置していたほか、一部を自宅に持ち帰った疑い。巡査長は内部調査に事実関係を認めているという。
被害届には氏名や連絡先などの個人情報が記載されており、県警は外部への持ち出しを禁じている。 
同署では2010年1月にも、地域課の別の男性巡査長が「処理が煩わしかった」として証拠品などを自宅に持ち帰り、同容疑で書類送検された。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111022k0000e040074000c.html
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011102201000256.html
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201110220057.html

愛知県警は2011年12月16日、公用文書毀棄の被疑事実で刈谷署交通課の巡査長(30)を書類送検するとともに、懲戒処分(停職1ヶ月)とした。巡査長は同日付で辞職した。
巡査長は2007年1月から2008年2月にかけて、車上狙いなど5事件の書類21通を自宅へ持ち帰った疑い。
県警によると、巡査長は同署地域課で勤務していた2004年10月から2008年2月にかけて、車上狙いや器物損壊事件などの捜査関係書類計106通を署内の個人ロッカーに放置したり、自宅へ持ち帰ったりしていた。
書類には被害者らの氏名や住所、連絡先などの個人情報が記載され、内規で外部への持ち出しは禁じられている。2011年9月、上司が交通事故関係の書類を探していたところ、巡査長のロッカー内から放置されていた書類が見つかった。
巡査長は「書類作成が遅いため、提出が遅れて叱られるのが嫌だった」と話しているという。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111216/crm11121613320013-n1.htm
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011121600417
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011121690133016.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111216-OYT1T00704.htm
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111216k0000e040203000c.html