北海道警の警部補が虚偽公文書作成

北海道警は2011年1月19日、虚偽有印公文書作成・同行使の被疑事実で、捜査2課の警部補(49)を札幌地検書類送検するとともに、懲戒処分(減給100分の10(1ヶ月))とした。警部補は同日、依願退職した。
警部補は、元道庁職員の男ら2人が身体障害者を装って札幌市から介護給付金を詐取したとされる事件の捜査において、2010年10月25日、実際には事情聴取していないにも関わらず、市職員から給付金申請業務に関する聴取をしたように装って供述調書を作成し、自ら市職員の署名・押印をして、上司に提出した疑い。

http://mainichi.jp/select/today/news/20110120k0000m040058000c.html
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011011901000826.html
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011011900980

札幌地検は2011年2月23日、道警捜査2課の元警部補(49)を虚偽有印公文書作成・同行使の罪で札幌地裁に在宅起訴した。
起訴状によると、元警部補は2010年10月25日、札幌手稲署で、実際には事情聴取していない札幌市保健福祉局の職員の供述調書1通を作成したとされる。
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110224ddlk01040213000c.html
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001103250001
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110325ddlk01040246000c.html

札幌地裁は2011年4月22日、虚偽有印公文書作成・同行使の罪で起訴された北海道警捜査2課の元警部補(49)に対し、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。
地裁は「調書作成をせかされ、聴取を済ませたとの嘘が露見するのを防ごうと虚偽調書を作成したもので、幼稚な発想に基づく犯行」と指摘し、「捜査機関の信用を失墜させた」とした。その上で、執行猶予の理由について「退職金が支給されないなど一定の社会的制裁を受けた」と述べた。
判決によると、元警部補は詐欺事件の捜査に従事していた2010年10月下旬、札幌市職員から参考人聴取したように装った供述調書を作り、職員名で署名押印し、上司に提出した。

http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011042201000323.html
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011042200087
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/287827.html